『ルンファク4SP』プレイ日記 その11「風幻竜セルザウィードの涙」
気を失ってしまったルーちゃんをセルザのもとへ運ぶピコを追って、セルフィアの広場に着いた主人公。そこで城から聞こえるピコとセルザの会話を聞いてしまいます。
セルザの秘密
このままではセルザが死んでしまうという衝撃の事実を知った主人公は、城の中へ駆け込み、どういう事かとセルザを問いただします。もう隠せないと悟ったセルザは全てを話し始めました…。
まずルーンとは、この世界の全ての物が正しい形を保つために必要なものである。
本来ならセルフィアのルーンは既に枯れ果てており、セルザがその命をもって満たすはずだった。
では何故、ルーンは枯れずセルザも生きているのかというと、それは守り人達の力がそれを先伸ばしにしているため。
守り人(もりびと)とは、人をその土地のルーンと同化させる事で更なるルーンを作り出すというアースマイトの禁術の事で、要は人柱のようなもの…。
主人公が救ったコハク、ディラス、そして今回救出したルーちゃんことドルチェ。彼らはこの国とセルザを救うため守り人となり、もう何百年という間、ルーンを生み出し続けていたようです。
彼らはセルザの大切な友達だった。だからこそ、彼らもまた、セルザを守るため守り人となる決意をしたのでしょう…。
セルザは守り人となってしまった友人達を解放したいと願います。しかし、アースマイトによる禁術は同じアースマイトでしか解く事はできず、長い年月が流れました…。
そしてある時、セルザの前にアースマイトの資質を持つ主人公が現れます。
最初は偶然にも守り人であるコハクを解放した主人公でしたが、その後セルザの手引きもあり、ディラスとドルチェを解放。
主人公自ら意図してやった事ではありませんが、結果的にセルザの願いは一つずつ叶って行きます。
しかし、守り人を解放していくという事は、同時にセルザの死期が近付くという事であり、徐々に弱っていくセルザ…。
ここまでが今の状況という事になります。
セルザは主人公に頼みます。西の塔『レオン・カルナク』に始まりの守り人レオンがいる。彼を解放して欲しいと。
そして、友の命を犠牲にしてまで生きながらえる事にもう疲れてしまった、とセルザは言います。
しかし…、
首を縦になど振れるわけがない。
それをやってしまえばセルザが…友達が死んでしまうとわかっている事を、一体誰が出来るというのでしょうか。
何か方法はないのか…。
「私が新しい守り人になる」と言う主人公の言葉を、セルザは強く遮ります。
何故、町の人々と距離を置いていたのか、その本当の理由はもう二度と誰かが守り人になると言わないように、友達を作らないためだったのです。
そして、自分のために自分の大切なものたちが消えて行く様はもう見たくないと、涙を流すセルザ…。
最後の最後に出来てしまった友達…。
いつしか主人公もセルザにとって、同じ立場で話し、笑い合える、かけがえのない友達となっていたのです。
そしてセルザはもう一度、最後の守り人レオンを救ってくれと言うと、力尽き倒れてしまいます。
命に別状はなく気を失っているだけのようですが、
このままではセルザは…。
セルザの気持ちもわかってやって欲しいとピコは言いますが、かけがえのない友達だと思っているのは主人公も同じ事…。見殺しになんて出来ない。
セルザも守り人も救う方法がきっとあるはずだと城を飛び出してしまいます。
後悔しないために…
だからといって、何か当てがあるわけではなく、雨に打たれ途方に暮れる主人公…。
城の外にはダグがいて、話を聞いていたようです。どこか思い詰めたような、複雑な表情をしています。
ダグは無理なものは無理なんだから、黙ってレオンを助ければいいと言います。まるでセルザが消えてしまっても構わないというような口ぶりに、主人公は諦められるわけがないと反論します。
そして、なにかを言いかけるダグ。しかし、その言葉は最後まで話される事はなく、彼は去って行きました。
ダグは一体何を思い、何を話そうとしたのでしょう。そして本当にセルザがいなくなってしまっても構わないと思っているのでしょうか…。
城の中からドルチェとピコが出てきました。
ドルチェは主人公に助けられたお礼を言い、自己紹介を済ませると、セルザとも話をしたかったと言います。
一瞬、セルザの事を覚えているのかと期待する主人公でしたが、そういうわけではなく名前だけを覚えていたようです。
寂しそうな顔をする主人公とピコ…。
そこに偶然ナンシーさんが通りかかり、ドルチェとピコは病院『小さな包帯』に引き取られる事となりました。
初めは遠慮するドルチェでしたが、「自分にとっては後悔しないことが一番大事」というナンシーさんの言葉と共に半ば強引に連れて行かれました。
後悔しないことが一番大事…。
どちらを選んでも後悔するとしても、それでも決めなければならない時は来る。
この先、主人公にはどんな選択が待っているのでしょうか。